幼児期の言葉がけについて改めて

2022-06-09 (木) 16:01 教室日記

0歳~3歳までは、特に、お子さんへの言葉がけがとても大切になります。

同じ内容でも、言葉がけで受け取るお子さんが大幅に変わってきます。

「~しなさい」という命令ではなく、「~しようか。」「~しよう!」というように語尾を変えると、勧誘になります。

指示され、~させられるという受け身ではなく、勧誘されて自分で「やる!」と決めて自発的に動くということになります。

また、「どうして~出来ないの?」「全然だめね」などの否定やお友達と比較することは、この時期のお子さんにとって自己肯定感を下げる要因となります。お子さんの成長にはばらつきがあります。少し、出来ることが遅れたとしても将来の能力にはあまり関係ないことが多いです。「引っ込み思案で。」と、周りの人に子どもの前で言ってしまうと、子どもは、しっかり聞いていて、「私は引っ込み思案」と暗示のように思い込んでしまいます。本質は違うかもしれないのにです。

謙遜を美徳とする日本の文化がありますが、子育てにおいては忘れて頂いて、お子さんの前では、褒めて表現してあげていいと思います。お子さんのために。イタリア人のように!

欠点にあたる箇所には意識させず、例えば、おとなしいのであれば、穏やか、自己主張が強いのであれば自分の意思が表現できてすごい、というように同じことでもプラスの表現で伝えてあげると自信を持って育っていくでしょう。

保護者様からプラスの表現で声掛けされて育つと子どもは自信を持ちながら成長することが出来ます。

「~が苦手で」という言葉は、お子さんが自分で「~ができない子」という思い込みをしてしまいます。

是非、出来ないことがあったら、お子さんに指摘するのではなく、出来るようになるまで待つ姿勢が大事です。出来ていることを褒めて、自信を持たせ、だけど、出来ていないことを意識させず一緒に頑張っていくと、いつの間にか出来るようになってくると思います。同じことでも、常に前向きな言葉掛けをされていると、自分から前向きにチャレンジしていくようなパーソナリティーが形成されていくのではないでしょうか。