子育ては土台づくり(71) 東愛知新聞連載中

子育ては土台づくり(71)

やる気を引き出す言葉掛け

「勉強しなさい。」(命令)

「ゲームを止めなさい。」(禁止)

「勉強しないと○○してあげない。」(脅迫)

「○○は苦手よね。」(欠点の指摘)

こういった言葉掛けをついついしてしまいがちですが、逆効果になります。「勉強しなさい」と言われ続けていると、ある時期(小2、3年生頃まで)までは、親の言う事を聞きますが、だんだんやる気を失っていきます。では、どんな言葉掛けが、子どもをやる気にさせるでしょうか。

命令ではなく、言葉の掛け方を工夫してみたらどうでしょう。

「こうやってみたら?」(具体的な提案)

「毎日1ページがんばろう。」(限定的な提案)

「よくがんばっているね。」(努力を認める)

「どうしたらいいか一緒に考えよう。」(悩みの共有)

「どうしたら いいと思う?」(質問して自分で決めさせる)

寄り添いながら、共感したり、依頼語を使ってみたり、自分で考えて決めるように質問型の会話にしたりすることで、自分から「こうしたい。」と、決めて取り組んだら成功です。例えば、漢字が苦手だった場合、一日何個覚えられるか考えさせます。「一日2個なら覚えることができる。」など自分から発言させてから行動させてみましょう。自分で決めたことは、行動に移しやすいものです。

やらされ感ではなく、自発的に取り組んでいるという子どもの気持ちが大切です。自主的に行動するようになったら、やる気もわいてくるでしょう。