子育ては土台づくり(73)東愛知新聞連載中

子育ては土台づくり(73)

算数の文章問題は読解力

「計算は出来るけど、文章問題が苦手」という相談を受けることがあります。どういったことが原因なのでしょうか?

算数は、足し算や引き算など計算問題から始まります。計算問題に関しては、百マス計算など脳の活性化という目的でも速く計算をする取り組みは、とても良いと思います。

しかし、文章問題に対しては、まず、しっかり読んで理解することを心掛けるように意識させましょう。

そして、文章問題は、どの数と、どの数を足したり引いたりするかを判断しなければなりません。「合わせていくつ」は、足し算を、「違いはいくつ」は、引き算を使うなど問題の解き方の流れや手順を覚えることも大切です。また、問題を絵や図に描いて式を組み立てることを繰り返しすると、文章問題が理解しやすくなります。

もう一つ注意しなければならないことが単位です。長さであれば㎞、m、㎝、㎜ 時間であれば時、分、秒 容積であれば、ℓ、㎗、ml など、計算するときに、単位を合わせることに気付くことが必要です。

このように、算数はもちろん、学力の基本は、読解力です。文章を読んだり、話を聞いて理解する力が大切です。親子の会話では、敢えて主語、述語、助詞、接続詞等を入れたしっかりとした日本語の会話を心掛けると良いでしょう。

読解力をつけるためには、幼児期から、しっかりした日本語教育、具体的には、読解力の基礎となる読み聞かせ、会話が大切です。