子育ては土台づくり(74)(9月7日東愛知新聞掲載)

子育ては土台づくり(74)

赤ちゃん返り

赤ちゃん返りとは、幼児期になった子が、おっぱいを欲しがったり、おむつを当てたがったり、わがままになったり、まるで赤ちゃんに戻ったような行動をとることをいいます。

赤ちゃん返りは、主に、下に弟や妹が出来た時、親が忙しくかまってあげる時間が少ない時などに起きる現象です。

赤ちゃん返りの時は、どうしたらいいでしょうか。

大人も、忙しい時などにわがままを言われると、叱ってしまったり、イライラ感を子どもにぶつけてしまいます。

赤ちゃん返りは、その子の性格や個性ではなく、愛情を注いで欲しい気持ちの表れであり、成長の過程で大切な行為であることを理解して穏やかに接することが大切です。言葉の喋れる子であれば、しっかり話を肯定的に聞いてあげます。お母さんと自分だけの時間をつくってあげることにより、お子さんは、安心します。また、言葉やスキンシップで愛情(あなたのことを大切に思っている)を伝えることが大切です。

安心感を感じさせてあげることにより、赤ちゃん返りは、数か月でなくなることが多いです。

子どもは、甘えと自立を繰り返しながら成長していきます。その時だけを見ると一見わがままに見えたり、成長が戻ってしまったり、感じますが、成長の証しであることを理解して接することが大切です。