子育ては土台づくり(80) 東愛知新聞連載中(12月7日)

子育ては土台づくり(80)

就学前のプリント学習

就学前にプリント学習することは、とても大切なことでありますが、取り組み方を間違えると勉強嫌いになってしまいます。

就学前にプリント学習するためのポイントを紹介します。

・プリントを与える量

親は、出来るからと思って先へ先へと進めたくなります。腹八分目という言葉がありますが、もう少し取り組みたい状態で終わらせることが秘訣です。

・楽しく取り組む

親子で遊ぶコミュニケーションのツールと思ってプリント学習を取り組むことが大切です。

・教え込まない

幼児期は、プリントだけでは理解出来ない場合が多くあります。プリント上だけで教え込まずに具体物を使って教えると理解しやすくなります。

・時間を決めて行う

毎日の継続が大切です。例えば、朝の時間や夕食後等、出来るだけ生活習慣の一部と感じるように働きかけると良いでしょう。

・「やらされ感」を与えない

「やりなさい」「勉強しなさい」と子どもが「やらされ感」を感じていると、後々、言われないとやらない、勉強から逃げようとすることがあります。

プリント学習の目的は、小学校に就学してから、先生の説明していることをしっかり理解し、自主的に意欲を持って自ら学べる基礎を身につける目的で取り組むことが大切です。

「すべての人間は、知ることを欲す」という言葉を哲学者アリストテレスは言っています。

子どもは、好奇心旺盛で何でも知りたがります。働きかけ次第でプリント学習も好きにも嫌いにもなります。

興味を持たせること、そして嫌がったりした時、何が原因かを振り返り、働きかけを修正していくことが、親の役割だと思います。