子育ては土台づくり(81) 東愛知新聞連載中(12月14日)

子育ては土台づくり(81)

これからのリーダーを育てる

集団になるとリーダー的存在になる子が出てきます。

威圧的で強引に引っ張っていくというのではなく、周りを考えながら判断して自分の意志を言える、誰とも仲良く出来る、みんなの意見を公平にまとめられる、周りから信頼される等、知識や技能だけではなく、心も育っている子がリーダー的存在になっていきます。

では、どうしたらリーダー的存在になる子に育つのでしょうか?

「修身」という言葉があります。「修身」とは、自分の行いを正すことです。

例えば、挨拶をする、靴を揃える、忘れものをしない、人に迷惑をかけないこと等の大切さを、丁寧に一つ一つ状況に応じて繰り返し教えていくのです。

子供は、少しずつ正しい行い(修身)を認識していきます。そして、正しい行いが、自然な行動となります。

例えば、人の悪口を言ったり嘘をついたり、人に迷惑をかけたりしたらその都度、どうしたら良いのか教えることが必要でしょう。

手伝いによって人の役に立つ喜びを経験させると、また、人の為に役立ちたいと思えるようになるでしょう。

一つ一つの経験を通して、子どもは正しい考え方を学んでいきます。

美しい景色を見ると、心が快になり、臭い匂いは、不快に感じる様に、正しい行いや思考が心地よく、正しくない行いや思考が心地悪く感じ、心で感じ取れるようになります。

正しい行い(修身)の出来ている子の周りに自然と人が集まるようになり、周りに良い影響を与えるようになり、リーダー的な存在になるのでしょう。