子育ては土台づくり(114)東愛知新聞連載中(5月7日掲載)

子育ては土台作り(114)
幼児期の学びの方法

中学、高校になってから勉強して成果が出るために、幼児期に色々と整えてあげることが大切です。まずは、学習習慣です。

毎日少しの時間、椅子に座って学習に向かえるかどうかが必要です。2歳になったら、背丈に合った椅子とテーブルを与えて、椅子に座ってテーブルの上でお絵かきしたり、おもちゃで遊んだりさせてあげると良いと思います。

ご自宅だからといって、常に寝転んで何かをする癖がついていると、小学生になっても宿題ノートを床に置いてお腹を床につけて行うのが楽ということになってしまいます。「立腰」(りつよう)と言って、腰骨を立てて背筋をのばした姿勢で座って取り組むと、心にも体にも筋が通って気持ちがきちんとします。

学習に向かうぞという気持ちの切り替えが大切です。

では、幼児期の学習ですが、プリント学習だけではありません。

絵本の読み聞かせは将来の読解力に繋がります。

是非、毎日の子育ての中で、読み聞かせの時間を作ってあげて欲しいと思います。

また、難関大学合格者の9割が幼児期に図鑑を見ていたというデータがあります。

図鑑を見ることによって物事に興味を持ち生物、化学、物理が好きになります。

勉強意欲や知的好奇心が自然と高まっていくのだそうです。

そして、周りに説明をしたくなる、要するに能動的に自学自習が出来る子に育っていくようです。

更に、歌や絵本などを繰り返し聞かせてあげると、お子さん達は覚えてしまうでしょう。

繰り返しの刺激が記憶力を良くします。

将来、数学を得意にさせたければ、プリント学習が多くなる小学生になる前の幼児期に、計算だけでなく、積み木遊びやパズル等を通して、思考することが好きだというお子さんにしてあげると良いでしょう。

お子さんにとって吸収しやすく興味のある学習方法を見つけてあげて欲しいと思います。