子育ては土台づくり(136)東愛知新聞連載中(2021年4月17日)

子育ては土台づくり 136

言葉掛けの大切さ

言葉掛けの違いをみる実験があります。

みかんを2つ用意し、片方のみかんには愛情たっぷりの言葉掛けをします。

「ありがとう」「感謝します。」「ずーっとおいしくいてね。」「大好きだよ。」など。

もう片方のみかんには、言葉掛けをせずに無視します。

1週間後、2週間後、1か月後のみかんの変化を観察すると

1週間後は、何となく言葉掛けをした方がみずみずしさがあるようです。

1か月後、言葉掛けをした方は、みずみずしさが残っていますが、言葉掛けをしなかった方は、黒ずんで明らかに腐りかけているようです。

プラスの言葉掛けが大切だと良く聞くことがあると思いますが、本当に言葉掛けの大切さを実感します。

この実験同様、子育てにも同じようなことが言えると思います。

プラスの言葉掛けは、出来ないところは指摘せず、得意なところを見つけて、「思いやりがあって優しいね。」「頑張ってるね。」「あなたなら出来る。」「ありがとう。」などです。

それに対し、マイナスの言葉掛けの「どうして〇〇できないの?」「だめな子ね。」などの言葉を受けると、子どもはマイナス思考になっていきます。どうせ自分なんて、というような考え方になってしまいます。

また、指示、命令は出来るだけ避けた方が良いと言われます。

「勉強しなさい。」は、命令語になります。ですが、放っておいて勝手に勉強するのはなかなか難しいので、子供が自分から進んで勉強できるように、さりげなく肩を並べて「一緒に頑張ろう!」などと導いてあげると良いでしょう。

また、テレビなどのメディアでもマイナスの言葉を無意識に吸収してしまいます。

小さい頃は、特に注意して欲しいと思います。

子どもが物事を前向きに捉え、プラス思考の考えをつけていくためにも、プラスの言葉掛けを心掛けると良いと思います。