子育ては土台づくり(138)

子育ては土台づくり(138)

ごっこ遊び(想像遊び)

 

幼児期の子どもたちは、おままごと、お医者さんごっこ等、ごっこ遊び(想像遊び)が大好きです。

ごっこ遊びは、2歳頃から始まり、5~6歳頃までの幼児期によくする遊びで、子どもの心と脳を大きく育むための大切な遊びの一つです。

おままごとの場合、お母さん役の子どもは、おもちゃや積み木などをキッチン道具や食材に見立て、料理を作ったり、優しくお世話をしたりして、想像力を掻き立てます。また、ぬいぐるみや人形を赤ちゃんに見立て、ミルクをあげたり、おむつを変えたり、おんぶをしたりだっこをしたり、自分がしてもらったことをぬいぐるみや人形にもしてあげている子どもをよく目にします。

遊びながら、相手の気持ちや立場を考えてお世話をします。子どもは、3~4歳頃から成長と共に相手は自分とは違う気持ちであるということを知り、考えるようになります。そして、相手の気持ちを考えて行動出来るようになります。お友達に親切にしてあげられるようになるのはこの頃です。ごっこ遊びは相手の気持ちを想像するための準備として心を育てる遊びです。

ごっこ遊びが好きになると、大人のいつもしている会話、挨拶、電話でのやりとり、実際のお店や病院などでの様子をよく観察するようになります。そして、ごっこ遊びで再現をするようになります。

また、植物や生き物、絵本やアニメのキャラクターになりきる想像遊びも良いでしょう。

童謡を聴きながら、ひらひら飛ぶ蝶になってお花の花びらに止まってみたり、お鼻の長いぞうさんになってのっしのっしと歩いてみたり。

絵本やアニメの世界を表現するヒーローやお姫様になってみたり。

「想像力やイメージ力」

「相手とコミュニケーションをとろうとする力」

「相手が自分と違う考えを持つことを理解する心」

「相手を思いやる気持ち」等、大切なことを育むごっこ遊び。子どもの気持ちに共感してあげること、自由な発想の子どものごっこ遊びのイメージを崩さないことが大切です。