子育ては土台づくり 147

子育ては土台づくり 147

数学を得意にするために

小学校高学年になると、算数が苦手と言い出す子が出てきます。

数学が苦手になる原因として、小学校での算数の一つ一つの単元をきちんと理解せず進んでしまっていることが原因です。数学が苦手になってしまう原因となる単元は、小学校4・5・6年生に出てくる単元が特に多いです。「面積」「平均」「速さ」「比例・反比例」「割合」等の単元は、お子さんがしっかり理解出来ているか確認して進めていくことが必要でしょう。小学校1・2・3年生の時期は、四則計算を速く正確に出来るようにしておくことが大切です。中学生になる前に、計算ミスなく、解く習慣が身についていると良いでしょう。

また、小学校2年生のリットル、デシリットル、ミリリットルなど単位換算(量、長さ、面積、体積)も数学が苦手になる要因になります。つまづきに気が付いたら、分かるところまでさかのぼって、漏れがない状態にする必要があります。

6年生でも2年生まで戻ってやり直し、苦手を克服したお子さんもいます。

中学1年生で1次方程式の単元が出て来ますが、小学生で習う「速さ」「割合」の単元が分かっていないと解けません。小学生のこの単元の理解が足らない場合、中学校で説明を受けても分からないということになってしまいます。

学校のテストが返ってきた時に間違いノートを作り、やり直す事により、理解出来ていなかったところを視覚化し、テストの結果より、なぜ間違ったかを確認し、その単元を完璧に理解してから次へと進みましょう。

幼児期は、数学的なセンスをつける時期です。

まず、生後まもない赤ちゃんのベッドから見える壁に、ひらがな表と共に数字表を貼ることをお薦めします。早い時期から数字の1から10までの並び、10から1までの並びを教えてあげます。

幼児期は数を量で理解していきます。計算を積み木や100玉そろばん等を使う方法で教えると良いでしょう。

5つあるおもちゃの中から2番目に大きいものを選んだり、時計をみて「10時だね。」など大小の順序や時間の概念を入れた会話をすることも大切です。

また、足し算、引き算などの計算に加えて、積木やパズルで遊ぶ経験を与えてあげると、図形、立体、思考力のトレーニングにもなります。

思考する習慣は、将来、難しそうな問題に出会った時に、解いてみようというチャレンジ精神を育てると思います。

数学は、幼児期に数学的なセンスを育て、就学後は、抜けのない単元学習が大切です。