子育ては土台づくり 148

子育ては土台づくり 148

記憶を定着させる勉強法

勉強は、記憶を定着させる事が基本となります。

今回は、記憶の仕組みを知り、勉強に取り入れる方法を考えてみました。

心理学者のエビングハウスによる暗記した知識の「忘却」と「復習」の関係を調査した「エビングハウスの忘却曲線」という研究結果があります。

人間は、暗記した内容を1時間後に半分以上忘れ、何もしないと1カ月後には、80%の内容を忘れてしまっています。

しかし、復習をした場合は、記憶が強化され定着していきます。

この忘却曲線では、学習して1時間後に復習、1日後に復習、1週間後に復習、1カ月後に復習することで、記憶が定着していくことになります。

学校での学習で考えると、授業を受けた後、その日に復習、翌日に復習、そして、1週間後に復習、更に、1カ月後に復習をすると記憶が定着するという理論になります。

 

また、記憶は睡眠で定着します。

寝る前に覚える内容を記憶して寝ます。そして、朝、もう一度、見直すと良いでしょう。

私の教室でも、記憶のトレーニングの取り組みに関しては、記憶してから就寝し、朝、もう一度取り組むという方法を勧めています。

これは、寝る前に記憶出来ていなかったとしても、寝ている間に記憶が整理されるという脳の仕組みがあるからです。

学習後に、十分な睡眠を取ると、取らなかった場合と比べて、記憶の定着が良いということが脳科学の研究で分かっています。

 

また、幼児期のプリント学習で考えると、まず、新しいことを学ぶ時、1回目で定着させるのではなく、3回から4回程度、期間をかけて繰り返し学ぶことで、定着させるという認識でいいでしょう。最終的に定着させるための勉強は、十分インプットはされているので、アウトプットの確認という意味で、幼児であれば、言わせたり書かせたりする、小中学生であれば、テスト形式が良いでしょう。

テスト前夜の一夜漬けで勉強した内容は、約1カ月後は、ほとんど忘れてしまっています。

定着に繋げる学習には、期間をかけての繰り返しが必要です。