音楽の記憶と映像 

2022-09-18 (日) 15:31 イベント | 教室日記

学生時代、1960年代制作のトリュフォー、ロメール、ゴダールといったヌーベルバーグとカテゴライズされるフランス映画に衝撃を受けた時のことを今でも覚えています。フランス語の勉強には会話中心のシナリオは絶好の教材でした。ファッション、インテリア、街並み、風景、音楽、淡々としたフランス語の音としての美しさに心を奪われたものです。フランス映画を芸術鑑賞として捉えていたのが、年月をかけて、人の心理を考える勉強になり、この蓄積は、現在のプロフェッションである幼児教育、子どもの心理を扱う立場としては大いに役立っています。

先日8月に行った大学生Community  Labとのイベントでロンドンから参加頂いた時習館高校出身、現在、University  College Londonで経営科学学士取得中のピアニストKaito Mizukoshiが来年2023年1月5日にプラットにて、同じくロンドン在住の建築家によるデジタルビデオインスタレーションの中でリサイタルを行います。

音楽の記憶は、その時の情景を思い起こさせると言います。

現代アートであるデジタルビデオインスタレーションの空間でのピアノ演奏は、それを受け取る感性の鋭い10代の若者達にとって初めてのスタイルであろうし、間違いなく衝撃を受けるでしょう。それが、ピアノなのか、映像なのか、現代アートなのか、英語なのか、ロンドンなのか、イギリスなのか、ヨーロッパなのか、英国留学なのか、何にヒットするかは、それぞれだと思います。

そして、大人になった時、このピアノの記憶が映像と共に記憶されていることでしょう。

新しいスタイルのアートを豊橋で経験出来る貴重な機会です。

是非親子で特別な時を。

 

2023年1月5日(木)15:00開演(14:30開場)

[Lights and Shadows]光と影

ピアノ:水越海翔〈Kaito Mizukoshi〉

映像アーティスト:Gregorian M.T.