子育ては土台づくり(70) 東愛知新聞連載中

子育ては土台づくり(70) 2018年7月8日(土)掲載

子どもとメディア

内閣府の調査(2017年)で中高生52万人がネット依存の可能性があると報告しています。

問題が起きているのに、ゲームする衝動が止められず、他の興味や活動よりもゲームを優先させてしまう。

今後、こいうった状態を「ゲーム症」と定義し、病気と位置付ける可能性があるそうです。ネット等の依存に関しては、今までは統一した定義がなかったこともありますが、使用者側が注意する必要があります。生活習慣が乱れて学業に支障をきたすことは大いに考えられます。

ネット依存を防ぐためには、使用する時間、場所、金額など使用状況を親が管理しなければなりません。家の中では、スマホを自分の部屋では使用しない。常にリビングにスマホを置いておく等、工夫が必要です。親子(家庭)でルールを決め、なぜルールを守らなければいけないかをしっかりと話し合った上で使用することが大切です。

アップル社の創設者であったスティーブ・ジョブズ氏は、自分の子供たちには、コンピュータの画面を見る時間を制限していると言っていました。

最近は、おとなしくなるという理由で、乳幼児に長時間スマホを見せていたり、かなり早い時期からメディアに触れる環境があふれています。乳幼児が受ける影響は大人以上に深刻です。不機嫌になったり、いらいらしたり、発語が遅れるなど、発達に影響を与えることもあります。ネット等のメディアの使用方法を家族で話し合うことが大切でしょう。