先日、運転中、元スケート選手の小学生時代の習い事のエピソードを話していたので、職業柄、興味深く聞き入ってしまいました。茶道を少し習っていた時期があったようで、好き嫌いではなく何となく途絶えてしまっていたところ、大人になって、抹茶を飲んだ時の何とも言えない懐かしさを覚え、今はお茶だけでなく生け花などにも興味を持っていて、またやってみたいと言っていました。
特に、幼児期・小学生の頃の経験の記憶は、その後の興味、嗜好に大きく影響してくると言われています。
また、特に、夢中になった経験は、後々、何に派生していくか分かりませんが、その時の集中力、楽しいと思う感覚は、例えば、勉強の時の集中力であったり、探求するのが楽しいといったことであったり、進路に繋がることもあります。それが工作であったり、手芸であったりしてもいいと思います。
かつて、自分の部屋がレゴだらけで教室でミニカーやレゴで作った飛行機をいつも持ち歩いていた子がいたのですが、スーパーエリートコースで将来の夢を紙芝居で作成した時に、ボーイング社で飛行機をつくりたいと描いていて、後に、アメリカの大学で航空工学を学んでいます。
小学生コースのレッスン時の実験が好きだったという記憶から理学部に進み、研究職を選んだ子もいます。
幼児期コースの星座や天体、地層など地学の歌がきっかけで、化石や気象という自分の興味・好きが見つかり、将来の進路にまで繋げていっている先輩もいます。
全く縁のないことには、なかなか興味を持てないものです。
幼児・小学生の時期の経験というきっかけをたくさん与えてあげて欲しいと思います。
思いがけない方面に興味が派生していくかもしれません。