東愛知新聞連載中 8月7日掲載
子育ては土台づくり(72)
学習に対するモチベーション
学習に対するモチベーションが高まる理由を4つに分け分析した、ある研究結果があります。
- とにかく楽しいから
- やることが大事だから
- 周りから出来ないと思われたくないから
- やりなさいと言われるから
この4つの中で小学生以上の子どもで学習が一番伸びるのは、②なのだそうです。
①が一番伸びそうな気もしますが、楽しいからという理由だけでは、難しくて辛い状態が続いた場合、楽しくなくなるので、興味を失いやる気を無くしてしまいます。
幼児期は、楽しい、おもしろいという動機で学習を受け入れるのは大切です。
しかし、小学校中学年頃から、伸びなくなったり、嫌いになったりする場合があります。そういった場合は、今の自分は、どこまで理解していて、どこが理解出来ていないのかを気付き、修正していくことです。
ここで、苦手意識が大きくなる前に、大人が関わって修正してあげるのです。この時、「楽しい」から一歩進んで、楽しみながら、何かを達成するために「やることが大事」だと子どもに気付かせることが大切です。
そして、自分の意志を持って取り組み、結果が出る。そういった一つ一つの小さな成功体験を積み重ねていくことが必要です。
また、本来は、ご褒美をあげるから頑張ろうという声掛けは、目的がご褒美になり、あまりお勧めしません。
また、ご褒美がなかったら頑張らなくなるかもしれません。もしご褒美をあげる場合は、終わった後に頑張った努力を誉めてサプライズであげる方が良いようです。