子育ては土台づくり(76)(10月7日東愛知新聞掲載)

子育ては土台づくり(76)

プログラミング的思考

2020年度から、すべての小学校においてプログラミング教育が必須化されます。

プログラミングとは、こう動いて欲しいという指示をコンピューターに伝えることです。コンピューターは、指示された通りにしか動きませんから、上手に伝えればうまく動きますし、イメージした通りに動かなければ、伝え方(プログラミング)が間違っていることになります。コンピューターに指示を与えるためには、プログラミング言語が必要になりますが、小学校の授業では、プログラミング言語を学ぶわけではありません。誰でも扱えるような子ども向けに開発された記号のようなビジュアル言語「スクラッチ」を使って、コンピューターの中で創造、表現し、論理的な思考力と問題解決能力を身に着けることが目的です。

具体的には、コンピューターの中で素材を作り、一つ一つの素材に役割を与え、実際に動かしてみて、うまく動かない場合は、どこが悪いかを振り返り、手順を修正して目的を達成していきます。これが、プログラミング的思考となります。

子ども達はここで、自由に創造して表現する楽しみも知るでしょう。

このプログラミング的思考の取り組みにより、将来、実際の社会生活や仕事等の中で、何か問題が起こった時に、論理的に考えたり、どのように問題を解決していくかという思考に繋がっていくのだと思います。