子育ては土台づくり 143
スキンシップとオキシトシン
スキンシップは、子どもの心身の発達に大きな影響を及ぼします。
スキンシップに関して、注目されているのがオキシトシンという脳内物質です。
愛情ホルモンとも呼ばれる物質で、リラックスした気持ちで肌と肌で触れ合うことにより、お互いの脳内に分泌します。
オキシトシンが分泌されると不安の減少やストレスの軽減、痛み感覚の減少、社交性の増強、学習促進などを高める効果がみられます。
何歳になってもオキシトシンは分泌されますが、脳が発達する1歳までの間にオキシトシンが十分に分泌されると、脳自体がオキシトシンを出しやすい状態になりストレスに強い、学習効果が高い状態が一生続きます。
乳幼児期の親子のスキンシップは、お互いにオキシトシンが分泌されます。
スキンシップも年齢とともに変わります。生後すぐからの抱っこでスキンシップが始まります。
1歳位までは、抱っこ、ベビーマッサージ、抱きしめ等、積極的にスキンシップをします。10秒間程度ぎゅっとした抱きしめは効果があると言われています。
「まかない」といいますが、目と目をあわせるアイコンタクトも大切です。
2~3歳頃は、自我が芽生えてくる時期です。手をつないだり、頭をなでたり、膝に座らせたりというスキンシップの時期になります。まだまだ抱っこをして欲しい子も多いので、してあげた方がいいと思います。
肩車、お馬さんごっこ、親の胸に向かって走る等、アクティブな遊びの中でのスキンシップも良いでしょう。