子育ては土台づくり 146

子育ては土台づくり 146

目標を達成する

目標を達成するためのには、「やり抜く力」が必要になり、最近注目されている力です。

ある実験(大人)でパズルを目標達成の課題とするというものがあります。

最後までやり抜いて課題を解いた人と途中であきらめた人の脳を比べると最後までやり抜いた人は、脳の前頭前野の先端部分の神経細胞がより多くの神経細胞とつながっている事が分かったそうです。

目標をやり抜く人とやり抜けない人では脳の神経回路が違うという事になります。

この研究で、やり抜けなかった人であっても、目標を細分化して小さい目標ごとに達成感が得られるような学習プログラムを用いると最後までやり抜くことが出来るようになり、

脳の前頭前野の神経回路が変化(神経細胞同士のつながりが多くなった)したそうです。

細分化した学習方法をスモールステップとも言いますが、幼児期にこそスモールステップで教えることが大切です。

例えば幼児期に文字書きをする目標を達成するために、初めから文字を書かせるやり方もありますが、スモールステップで学ぶことをお勧めします。

まずは、ひらがな表をお部屋やお風呂の壁に貼ったり、毎日絵本の読み聞かせをしたりして文字を見る環境を与えます。

文字に興味を持ち始めたら簡単なひらがな「し」「つ」などから人差し指を使って空中書きをします。言葉を交えがら「し」であれば「まっすぐおろして曲がってしゅ。」と言いながらリズムよく教えていきます。

次にクレヨンや鉛筆を使いますが、初めはなぞり書きが良いでしょう。

なぞり書きが出来るようになったら、自分で文字を書くことに挑戦させます。

始めは、紙いっぱいに大きな文字を書き、だんだんと小さな文字が書けるようにして行きます。そして、上手に書けなかったものが、だんだんと上手になっていきます。

いきなり文字書きの目標を達成させようとさせたり、間違いを指摘するのではなく、出来たところを褒め、間違いを少しづつ教えていくと良いです。

幼児期にスモールステップで学ぶことで、小さな達成感の経験します。そして、将来の「やり抜く力」に繋がっていきます。