子育ては土台づくり 145

子育ては土台づくり 145

指先トレーニング

人間の脳の重さは、6歳までに大人の約90パーセントまで成長することが分かっています。

この時期に、より良い刺激を与えることにより、質の良い脳を育てることが可能です。

質の良い脳に育むための環境づくりの一つとして指先を動かす遊びは効果的です。

指先は、第二の脳と呼ばれ、指先を使うことにより大脳の約30パーセントの領域に刺激を与えていることが分かっています。指先は、遊びを通して育てることが出来ます。

幼児期であれば、積木、パズル、お絵描き、シール貼り、折り紙、あやとり、手遊び、洗濯ばさみをつまむ等があります。

積木は、立方体の白木積木がお勧めです。一つ一つ積み上げたり崩したりすることにより立体的な感覚(数学的な感性)を育てます。

パズルは、手先の器用さや思考力を育てます。

お絵描きは、自由に想像して描くので想像力を育てます。

手遊びは、歌を歌いながら体や指先を動かすので体感を育てます。また、音感も育てます。

生まれたばかりの赤ちゃんにも、この時期から意識して働きかけることをお勧めします。

親指と人差し指でストローなどの細いものを持たせると、親指と人差し指で持つ事を学びます。徐々に、おはじきやビー玉、豆など、成長に合わせて指先で摘まむ経験をして欲しいと思います。

また、赤ちゃんは、出産後、把握反射といって指をぎゅっと握った状態でいます。

本来は、自然に消失していくことが多いですが、残ってしまうこともありますので、刺激をしてあげます。

手を広げて手のひらや指をマッサージして刺激を与えたり、親の人差し指を握らせることにより把握反射が消失していきます。このような働きかけにより、将来クレヨンや鉛筆を上手に持てるようになります。把握反射が消失しないことが原因で、鉛筆持ちが上手に出来なかったり、手先が不器用になってしましまうこともあります。

乳幼児から幼児期までの指先の運動はとても大切です。日常に指先トレーニングを意識した遊びを取り入れることをお勧めします。